建設用語小辞典
指定区間
意味
国道はすべて国が管理しているかというとそうではありません。道路法第13 条に基づき,『一般国道の指定区間を指定する政令』により指定された区間を国が直轄で管理します。そのため、直轄区間とも呼ばれます。日本だけの用語ですが、無理やり英語にするとdesignated roads section、意訳するとnationally administerated roadsということになるでしょう。よく分かるように言うためには二つつづけてdesignated roads section as nationally administrated roadsてなことになりそうです。ほか指定区間外(補助国道という言い方もあります)で、これは都道府県とか政令指定市が管理します。国庫補助の割合も微妙に違います。下の表のようになっています。
国 | 都道府県・政令市 | ||
直轄国道 | 新設・改築 | 2/3 | 1/3 |
維持・修繕 | 5.5/10 | 4.5/10 | |
指定区間外 | 新築・改築 | 1/2* | 1/2 |
修繕 | 1/2以内 | 補助することができる |
どうして負担率が違うのかというと、指定区間になるところは交通の多い重要な幹線で勢い、よそ者の利用が多くなります。つまり地元の受益の割合が少ないというので国庫の負担が多くなるわけです。
*緊急措置法施行令により5.5/10 となる場合があります。国庫補助や国庫負担といって、総称すると国庫補助負担金になるようですが、厳密には負担金は義務教育、生活保護、児童手当等国が責任を持つべき施策に対するもので、国が必要と認めた事業に補助するもののようです。
英語
assistance from the national treasuary,subside from the national treasury