建設用語小辞典

床掘り(とこぼり)

意味

構造物の基礎となる部分を掘ることです。建築では根伐り、根切り(ねぎり)と言い、また、全面積にわたって掘り下げるのを総掘り、べた掘りと言います。そうして全面にコンクリートを打った基礎がべた基礎です。これの英語の raftというのは筏です。筏に乗ったような基礎なのでしょう。最近、「マッドスラブ工法」で検索がありましたが、どうやら「マットスラブ工法」の誤りのようです。べた基礎の進化したもので、地盤がそれほどよく無くても複雑な計算で鉄筋を入れて、最小厚の平たい基礎を作るものです。地盤が沈下しても上の建物には不等沈下がおきず安定だということです。近頃ではカタカナ語でマット基礎、ラフト基礎などとも言います。盤下げ(ばんさげ)も似た意味です。全体を掘り下げるのでなく、構造物の一部とか基礎のところだけを掘り下げるのは根堀りです。もうちょっと小さく、柱のところだけとかを壺みたに掘るのは壺掘りです。布基礎みたいなののために長く掘るのは布掘り(英語にするとtrench excavation)です。こうして所定の高さまで掘削して底面の仕上げをすることを床づけ(とこづけ)と言います。仕上げた面を床づけと言うこともあります。深く根切りする場合、何度かに分けて切梁を入れては掘削し、2度目は2次根切り、3度目は3次根切りということになります。

英語

pit excavation

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