建設用語小辞典

不静定構造(ふせいていこうぞう)

意味

静定構造(せいていこうぞう)と違ってつなぎ目に曲げる力が働きます。梁を両端の支点だけで支えるのは一番簡単な静定構造(せいていこうぞう)で単純梁と言いますが、連続梁と言って、3点以上で支えると、作用する力は隣の支点間にかかる荷重が影響して簡単には求まりません。また、橋の場合で、地盤沈下などで、ある支点が動いてしまうと、急に梁が浮いて単純梁になったり、荷重が乗ると支点にくっついたりすることになって、思いも寄らぬ力が働くことがあります。したがって連続梁の橋は不等沈下の恐れのない良い地盤にところにしか作られません。しかし、ある支点が役目をしなくなっても曲がりなりに構造は形を保つという点では丈夫な構造です。単純梁をならべた橋は地震のときに支点が動いて橋が落ちる心配がありますが、連続桁では一応は形を保ちます。新潟地震の後は単純梁を並べたものも落橋を防ぐために連続桁にならぬ程度に相互に連結するようになりました。

英語

statically undeterminate structure

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