建設用語小辞典

コンパネ

意味

コンポジットパネル composite panel、つまり合板、ベニヤ板のこと。土木では型枠に用いる合板のことをいっています。別に型枠に用いなくてもコンパネです。もともとベニヤ板(広辞苑によると本来は一枚板らしいです。)、合板という言い方は昔からあったので、コンパネも戦後の在日米軍がコンポジットパネルと言っていたのを略したのかも知れません。ベニヤということばですが、これは一応英語で、veneer (研究社の英和辞典では、「通例 合板の上質表板のことをいうが, 中板・裏板をも含めていうこともある」となっている)です。ラワンが一番多く使われますが、ブナ、カバ、シナ、セン、タモなども使われます。原木を大根をかつら剥きするようにくるくる回してはぎ取ったものを貼り合わせてあります。交互に方向を直角に変えて貼り合わせているので強さは縦横とも同じで変な反りもでません。集成材という言葉がありますが、こちらの方はこうした板でなく、もっと太い柱とかに仕上げたものをいうようです。

・たまたま、国内産の木の家という掲示板に行き当たって、そこに、このページが引用されて、いろいろ議論がされていました。コンパネというのはコンクリート・パネルの略であるという説が強そうです。コンクリートを打つときの型枠用に使うという意味でコンクリート製というわけではありません。素材としては合板であってみたりパーチクルボードだったりするようです。コンポジットパネルは、パーティクルボードの両面に、単板を配置したボードで、コンパネは全然違っていて、生コンが水だとしてコンパネは型枠としての製氷皿、固まった氷がつまりコンクリートであるという説明もありました。また、ベニヤは英語で言うとプライウッド plywoodだろうということです。間違いありません。"composite panel"と"concrete panel"で検索してみたのですがコンクリートパネルはコンクリート製のパネルを意味するようです。つまりコンパネは英語では通用しないということです。パーティクルボードとか木質繊維板 particle boardとか呼ばれるものは、おがくずみたいな木のチップとか繊維状にしたのを固めたものだと思いますが、一見はベニヤみたいで、中身をパーティクルボードで増量してあるのでしょう。私も割った断面を気を付けて見たことはありませんが、多分そうなっているのでしょう。

同じ建設の世界でも少し分野が違うと略語の意味も変わってくるようです。ハードボードというのもパーティクルボードと同じようなもののようです。MDFというのがあって、中程度の密度の繊維ボードという意味だということです。おそらくmedium density fiber boardでしょう。HDFとかLDFがあるのかどうかは知りません。HDFはあることを確認しました。LDFも子供用のデスクなどに使われているようです。

アメリカにはコンポジットパネル協会というのがあってMDF、パーティクルボードとかも扱っています。

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