建設用語小辞典

コンシステンシー

意味

土、アスファルト、まだ固まっていないコンクリートなどの、軟らかさ、硬さ、粘っこさなど施工にかかわる性質を総合した性質のことです。いわく言い難しのところがあって、コンシステンシーを表す直接の数値はありません。 consistencyの元の意味は整合性とかですが、いろんな性質が都合よく調和しているかを言う言葉でしょう。土だと、液性限界、塑性限界、収縮限界などで表し、全部ふくめてコンシステンシー限界、あるいはアッターベルク限界と言います。液性限界と自然含水比(しぜんがんすいひ)との差を塑性限界で割った値をコンシステンシー指数と言って、これが >1なら、比較的安定、0に近ければ、強度低下の可能性があるとされています。アスファルトの場合は、動粘度、針入度、セイボルトフロール度などで表します。コンクリートの場合はスランプ、沈下度などで表します。これらコンシステンシーと似た感じのものでワ-カビリティーというのがあります。これは作業のしやすさを表す言葉で、学校でコンシステンシーとは違うと念を押して教えられたのですが、結局のところ、コンシステンシーで決まるもので、実務では同じといっていいように思います。ワ-カビリティー には、良い、悪いがありますが、コンシステンシーには良い、悪いとかでなく、単に状態を指すのだと思いますが、実際にはコンシステンシーについても良い、悪いと言っています。仕上げのし易さをフィニッシャビリティーと言います。

英語

consistency

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