建設用語小辞典

カンテキ

意味

関西、中国地方の方言で七輪のこと。七輪という言葉も死語になりそうですが。 初めて出た夜間作業で、「カンテキを持って来い」といわれて、カンテラ(手提げの石油ランプのこと)のことかなと思っていたら、次に「レーキをカンテキで温めておけ」といわれてありゃ、ということになったり。
今では七輪にはお目にかかりません。石油の1斗カンを細工して火が使えるようにしたものが実際のカンテキです。いや、これも今では無くなって、プロパンガスのバーナーがひょっとして昔の名前でカンテキと呼ばれているのでは?

ところでこのカンテキの語源ですが、癇癖から来たものだということです。七輪の炭がすぐに熾る(ほのおはあまり上げずに燃えさかる感じでしょう。)様子をかんしゃく持ちが瞬間湯沸かし器のように怒りだす癖に見立てたということです。ほんとでしょうか?私は外来語と関係あるか?と思っていましたがどうも関西ではかなり古くから使われていた言葉のようで外来語ではなさそうです。何でも江戸時代風俗考証誌に「かんへきの訛か。此櫨、忽ち炭を火とす。故に癇癖(かんぺき)と言ふなり」とあるんだそうです。ほかに「完璧」からとかあります。

英語

ページトップへ戻る